2011/09/27

テシタル地上派 014 スタ、ブル。の巻 その二

さあ、まだまだ続くスタ、ブル。ですよ! まずはEp4から見始めたスター・ウォーズ・サーガですが、次に見るのは何? 話の流れから当然Ep5と思うでしょ! 否! 次に見るのはEp3です!
Ep4がシリーズの最初。公開は33年前。そしてEp3はシリーズの最後。公開は6年前。その間隙は27年。そして監督はどちらもジョージ・ルーカス。ルーカスの熱い思いは保ったまま、27年の技術革新を加えると果たしてどうなるのか! いや、もちろん既に見てよく判ってはいるのですが、改めてその違いを見てみたいというのがこの順番なんです。
そして当然サーガとしての繋がりは3→4なので、ストーリー上は繋がっているんです。繋がっているのに、その間に横たわるのは逆向きの27年。皮肉なモノです。最新作から最旧作に繋げなくてはならないのですから。そしてファンはその繋がりをこそ楽しみにしているのですから!

Ep4はもともと一作で終わる可能性のあった作品。つまり、これだけで完結する様に作られています。そのヒットを受けて作られたEp5はEp6に繋がるように作られた作品。要するに、Ep5とEp6は一つの作品の前後編として作られています。
同様に、新シリーズであるEp1→Ep2→Ep3は三作で完結する様に作られています。一話で完結しながらも、次作への期待を煽る作りになっています。となれば、最終作であるEp3はもう次のコトを考えなくても良いハズなんです。しかし! ファンはそんなこと許しません。許すワケが無いじゃないですか! 何のために27年間もシリーズを追い続けたと思っているんですか! Ep3からEp4へと繋がることでこのサーガは完結するんです。アナキン・スカイウォーカーとその子供たちのストーリー。きっちり決着を付けて欲しいじゃないですか。

さすがに長い構想期間、さらに旧シリーズから新シリーズへの長い準備期間がありましたから、用意周到です。Ep3は最新のデジタル技術を駆使した作品であるにも関わらず、後半に行くに従ってEp4との整合性を取り始めます。きらびやかだった世界観から、白と黒をベースとしたレトロフューチャーな世界観へと徐々に変化していきます。いわばハイテクからローテクへの逆進化。そして伏線を回収していく作業。
中々に難しい作業だったと思われますが、見事にクリアしてEp4へと繋げていきます。シリーズのファンにしか判らない些細な点までも丁寧に拾っていっています。色調の変化、ドロイドの変化、空気感の変化。既に亡くなっているピーター・カッシング演じるモフ・ターキン総督役にはよく似た俳優を当てていますし、ルーク・スカイウォーカーを養育する夫婦にもよく似た俳優を当てました。そしてラストシーンとなる惑星タトウィーンの二つの太陽と荒野を見た時に、なんともすがすがしい思いがしました。これで繋がる! これでサーガが完結した! そんな爽快感を味わいました。もちろんファンを狙ってのコトなんですが、まあいいじゃない。スッキリしたんだからさ。

そのような思いを除いてもEp3は優れた作品です。冒頭の30分にも及ぶ闘い。最新の映像技術を駆使して華麗なる闘いを繰り広げます。シリーズの定番セリフも散りばめられていますし、スピード感も最高です。老齢で素早い動きのできないクリストファー・リー演じるドゥークー伯爵も、スタントマンの演じた映像にリーの顔だけを当てはめるという荒技でハイスピードの立ち回りを見せてくれました。
そしてなによりもR2-D2がジェット噴射で飛ぶんですよ! 飛んだんですよ! もうこのシーンは最高です! 映画館でもみんなが「おおっ!」と声を上げていましたからね。私ももちろん「おおっ!」って言いましたよ。なんかもう、それだけで満足です。

さあ、Ep4→Ep3と見てきたスタ、ブル。ですが、次はどれでしょうかね? 新シリーズに入ったからEp1? それとも前作であるEp2? 否! 次はシリーズ最高傑作との声も高いEp5だ! ていうかもう見た! そして面白かった! さあ、次は何だ? という所が今現在です。

まだシリーズも半分ですから、まだまだ楽しめそうです。とか言っているところにこんなモノが届いてしまいました!届いてしまいましたよ!


届いちゃったモノは仕方ないですなあ。プレイするしかありませんな! うわあ、困ったなあ! いや、困らなくても良いですがね。