2014/12/29

地テシ:063 2014年の写真 落ち穂拾い その三

今日ご紹介するのは渋谷駅と白金高輪駅近辺の写真ですよ。あ、どちらも渋谷川・古川沿いですね。いや、行ったからさ。そして面白かったからさ。ご紹介したくて。


今年の春に上演されました「蒼の乱」の東京公演会場は渋谷ヒカリエの東急シアターオーブ。そのロビーからすぐ下の渋谷駅が見下ろせます。ここ最近は渋谷駅が大改造中でして、大がかりな工事が行われております。その工事も上から見下ろせたのね。
そして、その工事の一つが渋谷川の流路変更工事。


渋谷川というのは渋谷駅のすぐ横というか下というか、まあその辺りを流れているのですが、渋谷駅南端までの上流は暗渠です。その暗渠の、渋谷駅真下を流れている部分をちょっと移動させようという工事ですね。小規模な瀬替えです。

渋谷川はかつてあった東急百貨店東横店東館の真下を通っていました。この部分です。


なので東館には地下売り場がなかったことは有名です。その東館も現在取り壊し中でして、その工事を上から見てみた写真です。その跡地にビルを建てるため、渋谷川が邪魔だったんでしょうね。そのための瀬替えです。

そのちょっと南側のバスターミナル部分でも工事が行われていました。


渋谷駅東口バスターミナルですね。写真の左端にチラッと渋谷川が見えています。普段はフタがされていて見ることができない暗渠部分です。数十年ぶりにあらわになったというワケ。
この工事はすぐ南側の歩道橋(国道246号沿いのヤツ)からもよく見えました。


現在もまだ工事中のようですが、この写真はずいぶんと前ですから、もう渋谷川暗渠は見えないかもしれません。


また、今年の夏のある日、JR恵比寿駅から地下鉄白金高輪駅まで歩いたのね。天現寺とか北里病院の辺り。もちろん用事があったからなんだけど、その途中で色々と面白いモノを見つけちゃったのよ。
この辺りは昭和20年の戦災もくぐり抜けた土地でして、昭和な建物が多く残っています。広尾、白金というと高級住宅地の印象ですが、古川(渋谷川下流)辺りにはこんな風景が残っているんですね。


なんとも風情を感じる立派な木造住宅。どうやら「きえんきえら」というダイニングバーだそうで、大正7年築の建物だそうです。こちらのリンクからgoogleマップで店内も見られますよ。
https://goo.gl/maps/YGNOM

さらにもうちょっと東に行くと、いかにも昭和な看板建築の商店も現役でした。


そして、昭和のスターと言えば草刈正雄さん。平成の現在でもこういった形で現役です。


ナイスなコピー。このCMも話題になりましたね。



いずれの写真も恵比寿三丁目交差点と白金一丁目交差点を繋ぐ都道305号線で撮りましたよ。
そして白金高輪駅に到着すると、その改札前にはこんなレリーフが。


ええと、一見抽象的な前衛アートに見えるかもしれませんが、地形好きならお判りでしょう。そう、白金高輪駅近辺の高低差を表したレリーフです。等高線になっているんですね。真ん中の黒い線が東京メトロ南北線。で、オレンジの部分が低いところ、左の白い部分が高いところの白金、右の高いところが高輪です。ダイナミックな高低差が数々の名坂を作り出している土地ですね。

ホントに渋谷川界隈は見所が多いんです。色々と歩きました。渋谷川、古川と開渠になっているところはもちろん、宇田川、河骨川、穏田川、笄川、いもり川などの暗渠となっている部分もあらかた歩き回りました。なんのご褒美もありませんが。まあ、ただ歩きたかっただけですね。

えー、そんな感じで今年の写真ファイルをご紹介してきましたが、キリがないので次回で最後にしましょうか。そしてそれは年内に上げられるのでしょうか。それもまた謎です。