2015/01/04

地テシ:064 2014年の写真 落ち穂拾い その四

えー、皆様、明けましておめでとうございます。いよいよ2015年。なにがいよいよなんだか判りませんが、いよいよです。ええと、強いて言えば劇団☆新感線がいよいよ35周年ってコトでしょうか。なので35周年記念特設ページが新年早々公開されましたね。
http://www.vi-shinkansen.co.jp/35thAnv/
このページでは35年間の公演チラシがどんどん遡って表示されるのですが、その中に何枚か私がデザインもしくはデザイン協力したモノも何枚か混ざっているのが感慨深いですね。
そして次回公演の特設サイトも公開されました。
http://www.g-v-g.com
ゲストも発表されて、なんだか楽しくなって参りました。まだまだ先の話ですが、どうぞご期待下さい!

そして昨年末の、そして「真田十勇士」の稽古大詰めの忙しい時期に、そして何故だか急に自分の写真ファイルを公開して参りました落ち穂拾いシリーズ。そしてホントになんでなんだか。そして予想通りですが、やっぱり昨年中に終えるのは無理だったようですね。そして年越しちゃいました。そしてそれもまた良いでしょう。
そんな落ち穂拾いもキリがないので今回で最後です。

まずは阿佐ヶ谷の写真。JR阿佐ヶ谷駅前から南に延びる阿佐ヶ谷パールセンター商店街。行ったことがある方なら、屋根付きのアーケードにもかかわらず、微妙にうねっているのをご存じでしょう。実はココは、古道好きにはよく知られている通りでして、鎌倉街道の名残といわれているのです。
鎌倉街道というのは、鎌倉時代に関東地方に張り巡らされた街道のコト。将軍家に何かあった時には「いざ鎌倉」と馳せ参じるために整備された街道です。
その街道も時代と共に廃れていったワケですが、部分的にというか、結構な割合で残っているのです。ただし、大通りとしてではなく、割と細い住宅路として残っているケースが多いのですが。
この阿佐ヶ谷パールセンター商店街もその一つと言われていて、祖師ヶ谷大蔵辺りから埼玉県大宮方面に抜ける街道があったんだそうです。その名残で妙にうねっているんですって。

その商店街の一角に庚申塚が祀られています。


庚申塚というのは道の分岐点とか村の入り口とかに置かれる塚でして、天孫降臨の際に道案内した猿田彦神にちなんで三猿が彫られたり、青面金剛が彫られたりしています。要するに、重要な道しるべの役割を果たしていたんですね。


つまり、この十字路は、鎌倉街道と、それに直交する道との重要な交差点だったと推測されます。かように庚申塚は古街道を探すのに有力な証拠となるんですね。
この庚申塚の写真を撮っている時に、地元のおばあさまに話しかけられました。そんな写真を撮っている人が珍しかったんでしょうね。
おばあさまは御年83歳。その割にはとてもしっかりした矍鑠としたおばあさまでした。で、おばあさまの話では、昭和20年の東京大空襲の折、新宿方面から青梅街道を通って避難してきた人々が、阿佐ヶ谷南部の交差点で右折北上し、このパール商店街(当時はもちろん商店街はなく、ただの道だったそうですが)を通って埼玉方面に疎開していったそうです。つまり、当時としては重要な街道だったんですね。その名残がパール商店街ってコトです。なので、微妙にうねっているんですね。


すぐ横にはけやき並木で有名な中杉通りが通っていますが、こちらは戦後に整備された大通りなのでキッチリ直線です。今でこそ中杉通りがメインストリートですが、かつてはパール商店街のうねった道こそが埼玉方面へ抜ける街道だったってコトですよ。やはり地元の古老との会話が一番信用できますね。偶然の出会いでしたが貴重なお話を聞くことができました。




さて、昨年の写真紹介の最後はこちらの二枚。ええと、とりあえず写真をご覧下さい。


皆さんご存じ、iPhone6とiPhone6 plusが発売されたのは昨年9/19、つまり「ラストフラワーズ」大阪公演中です。こちとら公演中で忙しいワケですし、旅先ですから気軽に買うワケにもいきません。しかし、気にはなるワケです。
今までのiPhoneシリーズでは、極端には大きさは変わりませんでした。iPhone5で縦長にはなりましたが、横幅はほぼ同じ。全体としては多少の変化でした。しかし、6では丸々一回り大きくなった上に、6plusに至っては二回り大きくなったのです。この変化は大きいですよ。いや、大きくなったからって大きな変化とは限りませんが、今回のは大きく変化です。しかし、その変化の具合が判らない。店頭に行けば本物があるでしょうから手に取って確かめることもできましょうが、だからこちとら本番中なんだってば。

同じように思っている人も多かったんでしょうね。ネット上に新しいiPhoneの実サイズ線画を公開しているサイトがありました。これはいい。なので、それをプリントアウトしてダンボールに貼り付け、切り取って並べてみたのが先ほどの写真です。
これならば直感的にサイズが分かります。厚さもほぼ本物と一緒。村杉蝉之介さんがお持ちのiPad miniもお借りして、大きさを比較してみたんですね。これは判りやすい。
重ねてみた方が判りやすいですかね? ではこちらをどうぞ。


発売されてから三ヶ月以上経ちますから、既にご購入の方、店頭で触ってみた方も多いでしょうが、私にとっては大事な比較写真なんです。なぜならまだ買ってないから。なんだかバタバタしてまだ買ってません。その内に買うとは思いますけど。

このダンボール模型、「ラストフラワーズ」関係者のiPhoneユーザーの中でも好評でして、へー、こんなサイズなんだとか、やっぱり大きいねとか、結構皆さん食いついて頂いたのですが、そしてその食いついた人々の中には阿部サダヲさんや宮藤官九郎さんもいたのですが、まさかTVCMがこのお二人だとは気付きませんでした。なんか恥ずかしいじゃないですか。そんなお二人にダンボール模型を見せていただなんて、ねえ。

えー、そんなこんなの昨年写真。今年も色々散歩したりしながら面白いモノを見つけたいと思います。どうぞ今年もよろしくお願い致します。