2015/10/29

地テシ:073 「芸祭」と「MMF」と、おじさんたち

さあて、若さの詰まったワタルームプロデュース「芸祭」も無事に終わりました。ご来場ありがとうございました。今回は青春がテーマでしたので、確かに勢い余っている感はありましたが、それが青春ってもんです。私も楽しく演じさせて頂きましたよ。

さて、芸祭に続いてのお祭は「新感線MMF」ですね。35周年の最後を飾る(関西ではまだ塚口サンサン劇場の「新感線動画まつり」とHEP HALLでの「大☆新感線博」がありますけどね)記念イベント。過去の新感線が誇るバカ楽曲から選りすぐりのバカ歌を生バンドでお送りする音楽イベントです。
ええと、凝った仕掛けとか派手な演出はありません。かなりユルイ企画ですので、どうぞユルイ気持ちでお越し下さいませ。会場のToyosu PITは東京メトロ豊洲駅から上がって上がって、ゆりかもめの豊洲駅から一駅の新豊洲駅前です。ですが、豊洲駅から歩いても15分くらいですから、余裕のある方は散歩してみて下さい。個人的には豊洲公園を突っ切って、海沿いの遊歩道を歩くことをオススメしますよ。最後にフットサルコートに阻まれますけど。さて、何回「豊洲」と書いたでしょう?

それから、この秋に見た舞台の話を少々。
現在公演中のてがみ座「地を渡る舟」が印象的でした。力のある戯曲と的確な演出と魅力的な出演者。全キャラクターにそれぞれの主義主張があり、誰が正しいというワケではありませんが、それぞれがその信念に正直な所が素晴らしい。特に、いつもは情けないオヤジ役の多い俵木藤汰さんの重厚さには惹かれました。
春の「ウィンズロウ・ボーイ」での中村まことさんや、秋の「すててこてこてこ」(この作品も素晴らしかった)での千葉哲也さんなど、普段さえないオヤジ役をやることの多いおじさん達が、芯のある役を演じて魅力を爆発させているのを見ると、私も頑張らなければならないなあと思うことしきりです。
おじさんといえば村木仁さんが頑張っているはえぎわ「ゴードンとドーソン」も良い作品でして、探すことをテーマにしたすれ違い劇なのですが、飄々とした作風とオシャレな演出がはまっていて、とても素敵な作品でした。こちらはまだ上演中ですよ。ただ、冴えないオヤジの仁ちゃんは、今作でも冴えないおじさんでした。それがまた素敵。

今回は参加できなかった「十一ぴきのネコ」にも素敵なおじさんがいっぱいでしたし、今年はおじさんパワーを再発見出来る作品に多く出会えました。私も精進したいと思います。とりあえず、MMFでは歌いますよ。