2012/02/24

テシタル地上派 021 バーチャルシティ2の巻

ご無沙汰しております、粟根まことです。「十一ぴきのネコ」は既に大阪公演まで終わり、つまり大千秋楽も無事に終え、ネコ達はそれぞれ新たな旅に出掛けました。
私はと言えば、原稿をあげたり芝居を見たり次の映像仕事の衣裳合わせをしたり、まあなんかこまごまと仕事をしておりました。では、その合間には何をしていたのか?
実は久しぶりにMacでゲームをしておりました。私、基本的にMacでゲームはしないようにしているのです。だって仕事道具だし、情報収集のツールだし。ゲームはゲーム機で! せいぜいiPad2まで! なんとなくそのような決まりがあるんですよ、マイルールとして。

そんな私がMacで唯一プレイしてしまうジャンルが「都市建設シミュレータ」。業界的には「ミニスケープ」とも呼ばれていますが、要するに「シムシティ」タイプのゲームですよ。フィールドに道をひいて住宅地を建てて工業地帯を建てて消防署を建てて、みたいにして見ていると、徐々に建物が成長して大きくなって収入が増えて、で、更に商業区を作ってモニュメントを建てて、とドンドン街が成長していくのを楽しむシミュレーションゲームです。
割と「見ているだけゲー」の雰囲気もありますが、なかなかそうもいきません。工業区が増えると収入も増えますが環境値が悪くなったり、住宅区が増えれば交通手段を用意しなくてはならなくなったり、あちらを立てればこちらが立たず、住民達のいろんな要求をクリアしながら成長させていかなければならないというまさに「都市建設シミュレータ」なんですよ。ジレンマとの闘いです。まんま現実世界と同じなんですね、都市なんか造ったことないけど。しかし、実に熱くなっちゃうんです。
私、遅刻なんて滅多にしないのですが、一度だけゲームに夢中になって遅刻したことがあります。その時プレイしていたのが、同じく都市建設シミュレータの一つである「CEASAR III」というゲーム。もうちょっと、もうちょっととか思いながら時間を気にしてプレイしていたのですが、気がついたら撮影の時間を過ぎていて電話で呼び出されました。いやあ、怖いですね、ミニスケープ。

そして、今まさにハマっているミニスケープが「Virtual City 2:Paradise Resort」というゲーム。Mac版だけではなく、Win版やiOS版、Android版なども出ているようです。これは都市育成の中でも「流通」にポイントを置いたゲームで、「物資や人をどう運ぶか」が勝敗を左右します。例えばパイを作るためには「穀物農場」で取れた麦を「製粉所」を経由して「パン屋」に届けねばならず、同時に「酪農場」からミルクも運ぶ必要があります。で、出来上がったパイを「ショッピングモール」に届けて初めて人の手に渡るようになります。
同様にして家具や車や化粧品を作り、モールや他の都市に届けて商売をし、そして儲けた金で居住区を大きくしていくのです。各面ごとに達成すべきミッションが設定されていて、その時作るべき建物も指示されます。十五分ほどで終わる簡単なものから一時間以上掛かる難しいものまで様々ですが、制限時間を越えても面クリアはできます。ただ、制限時間内に達成した方がもらえる開発費が高く、開発費を貯めて新たな建物を開発していくので、必然的に好タイムを狙うことになっていきます。
一面の時間が短いのがミソで、好タイムを狙ってついつい何度も挑戦したくなっちゃうんですよね。好タイムを狙うと「見ているだけ」なんて悠長なコトは言っていられません。常に建てられる建造物を考え、どの工場と工場を繋ぐかを考えながらプレイしなくてはなりません。結構忙しいですよ。しかもミッションは35面ほどあるので、結構長い間遊べます。

そんなこんなでプレイしていましたが、やっとついさっき、最終面をクリアしました! とはいえ、いくつかの面でベストタイムを出していないので、チマチマと好タイムを狙って完全クリアを目指したいと思います。ってまだやるのかよ!
iOSの方はiTunes Storeで、Macの方はApp Storeで簡単に買えるので、都市育成ゲームが好きな方はチラッと見てみて下さい。無料のお試し版もありますよ。デベロッパーの公式HPはこちら。
http://www.g5e.com/
スクリーンショットなども掲載されていますから、気になる方は覗いてみて下さい。

てなワケで、やっと気分が落ち着きましたので、近いうちに山形訪問記なんかも書きたいと思います。クリアするまでなんか気持ちが落ち着かなくてね。いやあ、ホントに都市建設シミュレータは怖いですよ。みなさんもほどほどにお楽しみ下さい。

2012/02/10

KUTO-10

今更ではありますが、「十一ぴきのネコ」東京公演が無事に終了いたしました。
そして、あろうことか山形公演まで終わっていますよ。
月日は百代の過客にして、なんか、行く年来る年、旅人来たりて柿を食う。
違うか。

まあ、そんなワケで公演はドンドン進んでおりますが、
このブログが進まないのはなぜだ?
それは、私が風邪をひいて寝込んでいたからだ!
ええと、近いうちにまとめてご報告いたします。

さて、それはそれとして!
私がチラシデザインをさせて頂いた
プロジェクトKUTO-10の第12回公演「楽園!」の幕が開いたようです。
まずは大阪公演から。
そして来週には初の東京公演もありますよ。

ちょうど「ネコ」の大阪公演と被っておりまして、
大阪では拝見できませんが、
来週には東京にて拝見しようと思っております。
そんな記念すべき公演ですが、
まあぶっちゃけて言えば余り売れていないようです。

なんでだ!
KUTO-10面白いのに!
特に今回は割と取っつきやすい演目のようですので、
ちょっと気になる方は覗いてみて下さい。
大阪でも東京でも良いですよ。
是非是非!

2012/01/25

青春漂流記

先日、劇団鹿殺し「青春漂流記」を見てきました。
例によって鹿殺しらしい、若さ溢れる勢いのある舞台でした。

が、今回はいつもよりも洗練されたような印象がありました。
場面転換とか話の流れがスッキリしていて、
今までよりもこなれた感じを受けたんですよ。
これが成長ってコトなのではないでしょうか。
毒っけが少ないとも思いますが、
こういうストレートな時があっても良いのではないでしょうか。
絵的にも美しい見せ方ですし、展開もスッキリしていました。
すんません、
なんか偉そうな言い方ですが、ここ何作も見ている先輩として、
若手が育ってきている嬉しさからの発言だと思って下さい。

今作には聖子さんや仁さんなどの新感線組が初出演している上に、
廣川さんや谷山さんなどの常連組も劇団員も大活躍で、
ベテランと若手が上手く噛み合っていたように思います。
聖子さんはもちろん話の中心で大活躍だったのですが、
個人的には廣川さんの「ジョージさん」が素敵でした。

これからもドンドン公演を打って頑張って欲しい劇団です。
今週いっぱい、紀伊國屋劇場にて公演ですよ。

と、これだけ誉めておいてなんですが、
見るまでタイトルが「青春放浪記」だと思っていました。
すんませ〜ん。

2012/01/20

スパマロット

先日、赤坂ACTシアターにて上演中の「スパマロット」を見に行ってきました。
もうすぐ50歳だと言うのに、池田成志先輩が
なんか全力で馬鹿をやっている姿に感銘し、
自分ももっともっと頑張らなければと思った次第です。
個人的にも大変面白く観劇いたしました。

ご存じの方はご存じだと思いますが、
そしてご存じで無い方はご存じではないと思いますが、
この作品はモンティ・パイソンの映画「ホーリー・グレイル」を
ミュージカル化した作品の日本語版です。
ブロードウェイで上演され、トニー賞まで獲った作品ですが、
やはり原作映画を知っている方が楽しめます。
ていうか、やはり原作ファンに向けて作っているように感じられます。

先日観劇した「ロッキー・ホラー・ショー」もそうなのですが、
やはり原作映画を知っている方が楽しめるような気がするんですよ。
「ロッキー」にはロンドンオリジナルミュージカルがあり、
「スパマロット」にもブロードウェイミュージカルがありますが、
とりあえず映画版が好きかどうかが好き嫌いの分け目になりそうです。

もちろん、作る側としては初めてその作品に触れる方にも
できる限り判りやすいように、楽しめるようには作るのですが、
やはり原作を知っている方が楽しめるようになっちゃうんですよね。
原作ありの舞台にはそういう難しさがついて回ります。
良い悪いではなく、そういう宿命を背負ってしまうのです。

原作付きの作品といえば、現在私が出演中の舞台
「十一ぴきのネコ」も馬場のぼるさんの絵本が原作です。
その作品を井上ひさし先生が大胆に脚色して、
大筋だけは同じだけど、かなり色合いの違う作品に仕上げた戯曲です。
こちらは、逆に原作絵本を知っている方には戸惑いがあるかもしれません。
なにしろ大胆に脚色されておりますので。
でも、そういう方にも楽しんで頂けるようになっていると思います。
ミュージカルではありますが、あまりミュージカルっぽくはありません。
ミュージカルが苦手な私が言うのですから確かです。

さすがに土日はほぼ満席のようですが、
平日ならまだまだお席があるようですので、
気になる方は是非ご来場下さい。
二月には山形公演、大阪公演もありますよ。

2012/01/12

十一ぴきのネコ

ええと、新年も明けまして、私は新年早々舞台に立っています。
紀伊國屋サザンシアターにて上演中の「十一ぴきのネコ」!
無事に初日も開きまして、開きましておめでとうございます。

平均年齢40台のおじさん達がにゃあにゃあ言う舞台。
しかもミュージカル。
なんとか無事に千秋楽まで突っ走りたいと思います。
全員がほとんど出突っ張りなので、結構辛いです。
が、始まったらノンストップなので
むしろ覚悟を決めて臨めます。
歌ったり踊ったり喋ったり、
なんかおじさん達が頑張る舞台ですよ。
新年一発目の舞台としてご覧頂きたいと思います。
腰も痛いですけど頑張りますよ!