2012/06/01

最近の舞台情報'12初夏

ええと、バタバタしているウチに「シレンとラギ」の東京公演が始まっていますよ。あ、大阪公演も無事に終わりました。私も元気です。そういえば最近天気が不安定ですよね。
バタバタし過ぎて近況報告がとっちらかってしまうほどですが、それは舞台のせいではなくて、空いた時間に舞台を見に行って飲み会に参加してしまっているからですね。自業自得です。

おかげさまで「シレンとラギ」はほぼ満席の状態でやらせて頂いておりまして、本当に有り難い話です。しかし、最近見に行っている舞台では、良い芝居なのに空席が目立ってしまっているのが残念です。まあ私が行くのが平日であるのも大いに関係しているかとは思いますが、それにしても勿体ない話です。
なので、そのうちのいくつかをご紹介して、少しでも動員に繋がればなあとか思いながら書いてみますよ。

まずは演劇集団キャラメルボックス「無伴奏ソナタ」。
http://www.caramelbox.com/stage/mubansou-sonata/
オーソン・スコット・カードの短編を原作としたSFというかファンタジーというか、でもヒューマンドラマでもある作品です。あらすじは公式サイトをご覧戴くとして、音楽の天才がある事件により音楽を禁止されるという、実に悲しくもどかしいストーリーです。
原作のオーソン・スコット・カードは「エンダーのゲーム」シリーズで有名な、私も大好きな作家です。元は短い小説ですが、それを上手く広げながら丁寧に描いていきます。シンプルなセットと効果的な照明も印象的で、演劇好きはもちろん、音楽好きにも共感を持って頂ける作品だと思います。
東京公演は終わってしまいましたが、神戸公演は6/2〜4に新神戸オリエンタル劇場にて。

次は青山円劇カウンシル#5〜true〜「リリオム」。
http://www.nelke.co.jp/stage/liliom/
こちらはハンガリーの作家モルナール・フェレンツが百年前に書いた戯曲を、映画俳優と小劇場俳優の混成メンバーで完全円形に仕上げた舞台。少々変わった構成にはなっておりますが、こちらも丁寧な描き方が印象的でした。飛び飛びの時間軸の中で、乱暴者である主人公・リリオムの内包する不器用な優しさが少しずつ立ち上がり、きらめいていく様はお見事です。
こちらは青山円形劇場にて6/3まで。

最後は入江雅人グレート一人芝居「マイ クレイジー サンダーロード」。
http://www.cubeinc.co.jp/stage/info/iriehitori2.html
ご存じ入江雅人さんの一人芝居第三弾。最近は特に業界内で大評判となり、演劇関係者の間で語り草となっているシリーズ。ショートコントオムニバスという形態を取ってはいますが、やはりココまでクオリティが高いとやはりこれは「一人芝居」だと思います。
いや、内容はナンセンスコント中心なんだけど、何よりも入江さんの演技力の高さが際立ってるんだよね。で、このタイプのコントオムニバスだとスタイリッシュなのが主流だと思うのですが、全然スタイリッシュではありません。とにかく直球勝負。生身の入江雅人さんが一人で舞台に立っている。その存在感が圧巻です。
こちらも渋谷CBGKシブゲキ!!にて6/3まで。

いずれも今週末に終わってしまう舞台です。いずれも週末はチケットが売れていると聞いておりますので、行ってみたら満席だったという事態もあるかもしれませんが、今週末にお暇にしていらっしゃる方で何か面白い舞台が見たいという方がいらっしゃいましたら、是非に。

2012/05/15

大阪公演終了

えー、そんなこんなで「シレンとラギ」の大阪公演が無事に終了いたしました。ご来場頂きました皆様、ありがとうございました。
無事に終わってホッとしております。なによりも無事が大事。つくづくそう感じる今日この頃でございます。

で、東京に戻って参りました。一ヶ月ぶりの自宅。一人暮らしなので結構心配なんですよね。火事とか空き巣とか。なので扉を開けて何ともなっていないとホッとしております。ま、それが普通なのではありますが。
しかし、ホテル暮らしから自宅に戻ると色々ありがたく感じられますね。なによりもまず部屋が明るい! ホテルってなんであんなに薄暗いんでしょうね。シーリングライトがあるとないとでずいぶん違います。
それから好きな音楽が大音量でかけられること。ウチは隣室との繋がりがあまりないので大音量でも迷惑をかけないのですよ。
あとはバスタオルがバリバリで嬉しい。ホテルのフカフカのバスタオルって結構苦手なのです。なんか薄くてバリバリのバスタオルが好きなのですよ。水吸っている感が高いし。あと、リンスインシャンプーが楽でよいね。

まあ、要するに自宅に帰ってきてホッとしているというコトですね。こんな短いエントリーに三回も「ホッとした」という表現が出ていることに驚きますが、ホッとしてるんだからしょうがない。しかし何だ、「ホッ」って? 「フッ」じゃダメか? ダメなんだな? 少なくとも「ヘッ」ではないな。でも「モッ」だったらいいかな。「ニョッ」でもいいな。何を書いているんでしょうか、私は。
しかし公演はまだまだ続きます。まだ全体の1/3程しか終わってないんですよ、実は。 これからも怪我などに注意しながら無事にやり終えたいと思います。東京公演は青山劇場で5/24-7/2です。がんばりますとも! 全部無事に終えてニョッとしてやるぜ!

2012/05/13

テシタル地上派 026 Spheroの巻

さあ、「シレンとラギ」大阪公演も残り2ステージ。今回も長い旅でした。いや、公演という旅はまだ続くのですが、大阪の旅という意味での旅はもうすぐ終わります。無事に終えたいものです。家に帰るまでが遠足! いや、遠足ではありませんけど。

さて、旅に出ると買い物がしたくなりますよね。旅先ではおみやげを買うという場合もありますが、それとは別になんとなく気前が良くなっているというか金銭感覚が大雑把になっているというか、なんか普段は我慢しているようなモノも買ってしまったりするんですよね。
ま、私の場合は旅っつっても旅公演ですから本来は仕事なのですが、期間が長いと買い物にも行きたくなります。なるんです。気候が変わるからシャツの一枚も買いたくなってしまうのです。
そうそう、買い物といえば、梅田芸術劇場の近くにできた「MARUZEN & ジュンク堂書店 梅田店」ですよ! 前々から一度行ってみたいと思ってはいたのですが、なんとなく機会を逃しておりました。で、今回初めて行ってみたのですが、ここは凄いね! 国内最大級の売り場面積を誇るそうですが、広いだけでなくその品揃えも凄い。東京の大型書店も色々と見て回ってはいますが、今までそれらの店頭で見たこともないような専門書も置いてありました。
店内も広くて開放感があるし、トイレも椅子もたくさん用意されていて余裕のある作りです。しかも各階に三台ずつ検索機があります。これは便利。で、早速検索機を使って指定された棚に行ってみたのですが見あたりません。在庫はあるとの表示なのに。で、店員さんにそのプリントアウトを見せてみると、パッと見ただけですぐに在庫の棚に案内してくれました。事情で展示棚の変更があったらしいのですが、それにしてもあの大量の在庫の中から一瞬で見つけることができるとは! 店員教育も徹底しているようですね。
そんなワケで、旅先であるにもかかわらず大量に本を買い込み、さらにまた後日行ってまた買い込むという体たらく。15冊くらい買っちゃったよ。重いよ。持って帰るの大変だよ。読む暇ないよ。でも、私は本屋での出逢いは一期一会だと思っていて、気になる本を見つけたらとりあえず買うことにしております。じゃ、しょうがないか。

で、本題の買っちゃったモノについてですが。今回ご紹介したい買っちゃったモノは本ではないのです。なんと、通販だから。amazonだから。通販ならば東京に帰ってから買っても良いんじゃないかとも思うのですが、結構旅先でも通販しちゃうんですよね。だから届け先にホテルの住所も登録してあります。そこまでして通販がしたいのかというご指摘もありましょうが、どうせ届けてもらうんだから東京でも大阪でも変わりはないという気もするでしょ。
で、お取り寄せするってことは店頭に置いていないってコトです。どうやら置いている店はほとんど無いようですよ。それはこちらの「Sphero」さん。
http://www.gosphero.com/
http://wired.jp/2011/12/22/スマホで操作して遊ぶボール『sphero』/
要するにスマホで遠隔操作できるボール型のラジコンです。前々から気にはなっていたんですよね。自由自在に操れて、色も変えられる。面白そうなオモチャだなあとは思っていたのですが、ちょっとお高価いのですよ。なのでちょっとためらっていたのですが、劇場に入って広いロビーを見ていると、ここで走らせたら楽しそうだなあ、とか思ってしまいまして。 思ってしまいましたよ! ほんで買ってしまいましたよ! でもって走らせましたよ! ましたよ!

video


通信はbluetoothで行いますが、意外と遠くまで届きます(10m位)。ロビー各所でストレッチなどをしているみんなの合間を縫うように走らせたりするとかなり面白い。時々誰かに当たったりして。あるいは誰かに捕まったりして。
でも、一番面白いのは「TILT(傾き)モード」で操作しながら、自分のすぐ前を走らせながら廊下を歩くとき。人や物を避けながら走らせると、なんかペットを散歩させているような気になります。周りにもそう見えるようです。「お散歩ですか?」とか訊かれます。iPhoneをクイクイ動かすとそれに従ってコロコロと走り回ります。なんとも可愛らしい!
アプリはiOSとandroidで出ておりまして、それらは無料。しかも数種類あって色々な遊び方ができそうです。とはいえ、基本的には走らせるだけなんですけどね。

そんなわけで、公演の合間の空いた時間などにコロコロと楽しんでいます。ええと、面白いっちゃあ面白いオモチャなのですが、かなり人と場所を選ぶと思いますので、ここでは強く薦めないでおきましょう。気になる人だけ気になっちゃって下さいませ。

2012/05/11

テシタル地上派 025 今和次郎の巻

「シレンとラギ」大阪公演もあと僅か。でもその後には長い東京公演が待っています。今のところみんな無事ですが、いつ何が起こるかも判りませんから気は抜けませんよ。

さて、そんな公演中なのですが、今回は比較的楽なポジションです。出番が特別多いわけでも無いし、激しい殺陣があるわけでもありません。なので最後の休演日はちょっと遠出をしてみようと思い立ちました。GWも終わって街もおとなしくなりましたしね。
遠出と言っても大したことはありません。ちょっと万博記念公園まで。以前「貧弱ユビキタス」でも万博公園の「EXPO '70パビリオン」に行った話は書きましたよね。あそこは面白い。でも、みんぱくも面白いんです。みんぱく。万博記念公園内にある国立民族学博物館です。子供の頃行ったっきり長らく行っていません。しかも現在特別展として「今和次郎 採集講義ー考現学の今」が開かれており、これが私向きな企画だよと知り合いから薦められていたんです。ちょっと前に東京のパナソニック汐留ミュージアムでも同様の企画展があったそうですが知りませんでした。気になるので行ってみましたよ。
ただし、二時間だけにしようと思いました。この手の博物館は大好きなのでしっかり見てしまうし、とても広くて充実した内容だというのも知っているし、本番中なので休演日に一日歩いて体力を使うのはまずいし、実家に寄る用事もあるし、ってなカンジで、時間が足りなくなるのは判った上で二時間という時間制限を自分に課した上で行ってきましたよ、みんぱく。
http://www.minpaku.ac.jp/museum/exhibition/special/20120426kon/index


今和次郎(こん・わじろう)というのは大正から昭和に掛けて活躍した民俗学者、建築家。東北地方の民家の研究家としても有名ですが、最近では「考現学」の創始者としての評価が高いのです。考現学(こうげんがく)。あまり聞き慣れない学問ですね。これは考"古"学に対応して今和次郎が作った言葉でして、考"現"学というのは現代の人間のライフスタイルを収集研究する学問です。
しかもその調べ方が徹底しているんですよ。ある日の銀座を定点観察し、男女の数、洋装か和装か、和装ならばその柄は、スカートならばその長さは、帽子は、小物は、眼鏡は、荷物は。その全てをメモし、スケッチする。そしてそれを統計としてまとめ、さらに判りやすいイラストも添えて表にする。あるいは、ある商店街の店を全て調べ、売っているモノや値段まで記録する。労働者の休息の仕方とその服装をスケッチする。何人も何人も。
とにかく「人のくらしの一切しらべ」の言葉通り、ある事物に関して徹底的に調べているんですよ。しかもその解説図のイラストと字がやたら巧い。今さんなのか、共同執筆者の吉田謙吉さんなのか、ものによってハッキリしないモノもありますが、いずれにしろ読みやすくて綺麗。しかもなぜかトレーシングペーパーに描いてあります。製図用インクでくっきり描かれているので時代が経っても美しい。なんとなくひさうちみちおさんっぽいタッチでもあります。

その後、この考現学という発想は色々な人に受け継がれていきます。会場にはそんな後継者たちの研究も展示されていました。特に名古屋の岡本信也・靖子夫妻の研究が興味深い。「現代の下着」という研究では、夫婦が一年間銭湯に通って、脱衣所で自分たちも着替えながら周りの人々の下着を観察し、それを出てからすぐにメモするという地道な手法で集めた結果が展示されているのですが、その展示方法が独特です。実際の布地を小さく切って人の形を作って、それを何十パターンも並べているのです。なんていうか手芸的というかキルティング的というか、とても可愛らしく判りやすい表示方法です。

他にも色々な考現学の成果が系統立てて整理展示されており、とても興味深い特別展でした。
そういえば、その中にモンゴル人の生活の一切しらべとして、実際に使われていたゲル(移動式円形テント)をそのまま買い取って展示していたのですが、なんと屋根にはソーラー発電パネル、中にはバッテリーと液晶テレビ、そして外には衛星放送用パラボラアンテナまでありました。モンゴルの遊牧民は液晶テレビで衛星放送を見ていたんですね。いや、決してモンゴルの人を差別しているわけではないのですが、素朴で牧歌的というなんとなくのイメージと違って驚きました。
その事実で面白いのは、あくまでモンゴルの伝統的な生活を守り、遊牧し、住居を移動させながらも、部分的には近代的な生活も取り込んでいることです。伝統と進歩を上手く調和させながら生活を営むという選択。実に力強い。

ここまでを何とか一時間で終えました。部分的には読み込めなかった資料もありましたが、ザックリとではありますが見終えました。さあ、次は常設展示です。本館の方に行ってみましょう。
と、ここから先は書いても無駄です。何しろ広い! 以前行った千葉の国立歴史民族博物館(れきはく)も広かったけど、それ以上に広い(延床面積比)! 「れきはく」は国内の展示が中心でしたが、「みんぱく」は世界の展示が中心。世界各国の民族の生活やら服飾やら道具やら宗教やら楽器やら、なんかもうこれでもかとばかりに展示されています。無理。一時間で見るなんて無理。判ってはいたけどね。
気になる部分だけ見て、後は飛ばし見しながらでも一時間半掛かりました。予定オーバーです。二階の主展示室だけでコレですから、さらに一階展示とミュージアムショップ、ビデオライブラリー、三階の図書室などをじっくり見るつもりなら一日遊ぶことができると思いますよ。今度行こうとか思っている方がいらっしゃいましたら、相当覚悟して行ってくださいね。しかもモノレールの最寄り駅から15分くらいかかるぜ!

2012/05/04

6/11

「シレンとラギ」大阪公演もほぼ半ばに来ましたが、まだまだ先は長いですよ。とにかく最近は無事に千秋楽まで公演が打てることが重要な気がしておりまして、気の抜けない毎日です。とか言いながら、私は結構出番が少ないので割とのんびりとはしていますが油断大敵ですからね。気をつけます。
で、ミロクル通信の「未確認ヒコー舞台:UFB」が更新されました。
今回は着到板について解説しております。着到板ってなに? と思われた方は是非ご一読を。知ったらちょっとだけ演劇が楽しくなる連載です。楽しくなればいいな。ならないかもしれないけど。

今回の「シレンとラギ」はおおむね好評ではありますが、アンケートなどを読んでおりますと痛烈なご意見も見られます。お嫌いな方は相当お嫌いのようです。が、演劇(に限らず表現物のほとんど)は体験した方のもの。どのように感じられようとも、それがあなたにとってのその作品です。ご自由に感じて下さい。

さて、きたる6/11! ずいぶんと先ではありますが、apple社がWWDC2012という新製品発表会を開きます。なにやら新しい製品が発表されるとの噂があり、appleファンの間で話題となっております。
新型のMacBookProが発表されるのか、iOSがバージョンアップするのか、ひょっとしたらiPhone5が出るかもよ、いや多分出ないよ、いや出るかもよって言ってるんじゃないか、だから出ないんじゃないのって言ってるだけだよ、ああそうかいお前なんてもう友達でもなんでもないよ、ああこちらこそ願い下げさ、みたいな脳内ディスカッションが行われております。私の脳内も大変です。

まあ、とにかく待ちますか、6/11を。