2018/03/06

地テシ:105 「財団法人親父倶楽部」

今年ももう三月。花粉が飛び交う季節です。私は花粉症ではないのですが、何しろ慢性のアレルギー性鼻炎なので花粉にも反応してしまいます。もうずっと坑アレルギー剤飲んでます。公演中はずっと、そして春もやっぱりずっと飲んでます。いや、違うって、花粉症じゃないんだって。ホントだってば。

さて、三月には私が宣伝美術を担当したプロジェクトKUTO-10「財団法人親父倶楽部」の公演がありますよ。結成からほぼ全てのチラシを作らせて頂いている劇団です。ていうか、今ではココしかチラシを作っていません。今回はこんなカンジ。




大阪公演3/7〜12がウィングフィールド、山形公演3/15〜16が山形市民会館小ホール、東京公演3/20〜25が下北沢 小劇場B1。大阪公演はもう目前。



今作「財団法人親父倶楽部」の作・演出は後藤ひろひとさんですから、かなりハチャメチャな面白い作品になりそうです。そう、かつては遊気舎の座長として数々の奇作を送り出し、また同時に数多くのプロデュース公演に劇作家として名作を書き下ろしている天才作家です。演劇好きなら誰もが知っているのではないでしょうか。
例えば「ダブリンの鐘つきカビ人間」、あるいは「人間風車」や「止まれない12人」。また「ガマ王子vsザリガニ魔人」は「パコと魔法の絵本」として映画化もされました。

私自身も後藤作品には何度も出演していて、特に「BIG BIZ 〜宮原木材危機一髪!」はとにかく面白くて面白くて、出演していることを誇りに思っているほどです。そんな後藤さんが「馬鹿親父達が馬鹿親父達として舞台で暴れ、馬鹿親父達として死んでいく話を書きたくなった。」とチラシコメントで書いているんですから、コレは面白くないわけがない! センターにいる工藤俊作、保、久保田浩の三人が思う存分暴れまくる作品になると思います。
私も是非とも東京公演を見に行きたい! 私が見に行かなくてどうする! とは思うのですが、なにしろ私も本番直前です。見に行けるかどうか…。
大阪の、山形の、東京の皆様、後藤さんの作品のファンなら、KUTO-10のファンなら、是非とも見に行って下さいませ。チケットはこちら!

2018/02/28

地テシ:104 ツキのツギ

終わった〜! 三ヶ月に及んだツキドクロが無事に終わりました。いや、なんとか終わりました。ご来場頂きましたみなさま、そして来られなかったみなさま、ありがとうございました。色々ありましたがなんとか終えることができました。
上弦、下弦ともそれぞれに色があり、それぞれに華があり、照ったり陰ったりしながら夜空に輝くことができました。苦労しながらも輝ける、それはみんなが真面目にツキあったからですね、月だけに。

さて、ツキのツギはゴクです。私は直接関わることはありませんが、新たな髑髏城を見せてくれることでしょう。私も楽しみです。
さらにその後にはメタルマクベス三連作が発表されてしまいましたね。私はDisc1Disc3に出演いたします。今度は髑髏城Season花鳥風月極のようには脚本も演出も大幅に変わらないそうです。基本的に同じ脚本を同じ演出でお届けします。キャストが変わるだけ。うん。でも、それでも結局別の作品になることはツキドクロで証明済みです。というワケで、今年の後半も是非とも豊洲六丁目に通って下さいませね。

私自身としてましては、この後はまず「トリスケリオンの靴音」の東京公演です。3/28〜4/8に赤坂RED/THEATERにて。そのツギの「若様組まいる 〜アイスクリン強し」が4/27〜5/6にサンシャイン劇場にて。さらに「トリスケリオンの靴音」大阪公演が5/11〜13に一心寺シアター倶楽にて。今年前半は飛ばしていきますよ。
その後が「メタルマクベス」をIHIステージアラウンド東京でってワケ。また夏と冬に豊洲六丁目ですよ。また東京の右下ですよ。そんな東京の右下について書いている新感線公式Facebookの連載もまだ続きます。さあ、ツギはどの下町でしょう。

そんなワケで、今年も舞台が満載。まだまだおツキあい下さいませ。

2018/02/20

地テシ:103 2017年の本と映画のハナシ

「若様組まいる 〜アイスクリン強し〜」の写真リンクから飛んできたみなさま、こんにちは。小泉琢磨役の粟根まことです。この怖い顔のおじさんはこんなブログを書いています。公演はまだまだ先ですが、ゴールデンウィークにお会いできることを楽しみにしておりますよ。

さて、ツキドクロ上弦もいよいよ1ステージを残すのみ。なんとか無事に最後まで夜空に輝き続けたいと思います。が、そんな中、去年のまとめの続きです。え〜! まだかよ! まだ去年のまとめやってるのかよ! もう二月も後半だよ! いや、私もそう思うのですよ。さっさと終わらせるから! 短くまとめるから!

私が読む本というのは、愛用のアウトドアベストのポケットに入る文庫本が中心なのですが、小説には限りません。いや、むしろ雑学本の方が多いかもしれません。雑学本というか解説本というか、歴史や鉄道や科学や地形について面白く書いている本。ああいうのが大好物なんですよね。
バラエティ番組「アメトーーク」の「読書大好き芸人」は大好きでして毎回見ているのですが、あそこで扱う「本」というのがほぼ小説に限られているのがちょっと不満。いや、いいんですけどね。

で、昨年読んだ解説本で面白かったのが「元素をめぐる美と驚き」(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)。元素ってのは理科の時間に習う酸素とか水素とかカルシウムとか、あれですよ。そんな元素について判りやすく解説しているのですが、面白いのが自然科学的目線ではなく人文科学的な目線でまとめていること。つまり、理系じゃなくて文系的なアプローチなのです。
普通の化学本なら、元素の性質とか化合物とかの説明が中心になります。もちろんそのあたりもザックリと説明はしていますが、それよりもその利用のされ方に注目しています。絵の具の顔料や文学の題材、彫金の素材、権力の象徴。元素が人間の生活にどのように影響を与えているかを美しい文体でまとめています。
例えばカドミウムは発色が良く、多くの顔料に使われてきましたが、その毒性の強さによって使用が制限されつつあります。今ではありふれたアルミニウムも、始めはその珍しさから金銀と同等の貴金属として扱われていました。
百を超える元素を「力・火・工芸・美・大地」という五つのカテゴリーに分けて詳しく解説しています。確かにちょっと判りにくい内容ではありますが、判りにくいのに面白かったので二回続けて読んでしまいました。元素についての雑学本的な側面もありますので、意外と楽しく読めますよ。
ただ、邦題がねえ。原題は「Periodic tales」なのですが、これは元素周期表を表す「Periodic table」をもじってある粋なタイトルなのです。まあ、邦題も内容が判りやすくていいんですけどね。

小説では、昨年出た本ではありませんが、伊坂幸太郎さんの「マリアビートル」(角川文庫)が楽しかったですね。キャラメルボックスの成井豊さんに勧められたのですが、これがまあ面白い! いつもの伊坂調でスピード感がありながらシニカルなユーモアもあって、しかもキャラが個性的。ていうかクセが凄い。
三人の暗殺者の話「グラスホッパー」の続編ですが、前作を読んでいなくても大丈夫。今作はほとんど全てのシーンが東北新幹線車内だけ。東京発盛岡着の新幹線になぜだかたくさんの暗殺者が乗り合わせてしまって大騒動。それぞれの思惑が交錯しまくって展開が読めません。かつて走る東北新幹線車内で行われたミステリーイベントであるJR東日本シアターエクスプレス「やまびこ65号、応答せよ!」に犯人役で参加した私としては感慨深いモノがあります。
つい先日には舞台版も上演されました。長編を短時間にまとめるのは大変だったと思いますが、スタイリッシュな演出でカッコよく仕上がっていました。知り合いでは平野良くんと碕理人くんが出ていまして、彼らを含めてみんなイメージ通りの配役だったのも嬉しいですね。


ついでに映画のハナシ。「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」も昨年の内に見られました。しかも4DXで。なんだか周りでは意外と不評なんですが、私は楽しかったですよ。特にEP5やEP6のことを思い出しながら見ていると上手く裏切られたりして、色々と考えているなあと思いました。
そして今年期待しているのが「レディ・プレイヤー 1」。原作の「ゲーム・ウォーズ」が面白かったという話は以前の記事をご参照下さい。そんな作品がスピルバーグ監督で映画化されるってんですから気になるじゃないですか。タイトルが原題に戻っているのも嬉しいところ。



あとは来年公開予定ですが「モータル・エンジン」。予告映像が面白そうなんで、今は原作を読んでいるところです。原作はフィリップ・リーヴの「移動都市」(創元SF文庫)でして、処女作らしい勢いとアイデアと、ちょっとつたないところも愛らしい。本職がイラストレーターということで、描写が映像的なこともあって、映画版にも期待ができます。




そんなこんなでやっと2017年がまとまりました。そしてツキドクロもやっと終わります。いやいや油断は禁物。気を引き締めて行きましょう。しかし、千穐楽の前日が休演日というのも変な気分ですねえ。では、また。

2018/02/06

地テシ:102 2017年のゲームのハナシの続きの続き

思い出したようにまた昨年のゲームのハナシ。PS4とSwitchだけじゃなくて、もうちょっと続くよ2017年のゲームのハナシ。まだ続くのかよ。いや、iOSのゲームで話しておきたいヤツがありましてね。

ゲーム好きな私ですが、iPhoneではゲームをしないようにしています。画面が小さくて見にくいとか、操作が画面タッチだけでやりにくいとかの理由ですが、なによりも出先での暇つぶしにゲームをしたいとは思わないんです。ゲームはちゃんと腰を据えて真面目にプレイしないといけません。
とかいいながら、iPadではちょこちょこプレイしています。寝る前にちょこっとプレイできるようなパズルゲームとかをね。時間制限が無くてじっくり考えられるようなパズルが好きなのです。寝床で数問解いているうちに眠くなって寝る。そんな毎日です。
そんなじっくり系パズルゲームの名作をいくつかご紹介いたしましょう。

まずは「GOROGOA」。これはパズルというよりも謎の多い動く絵本みたいな作品です。街に現れた不思議でカラフルな物体の謎を解くために、少年が勉強したり探索したりするのですが、文字は一切出てきません。あくまで美しい絵だけで謎を解いていきます。田の字に四分割された美麗な動く絵本を、位置を入れ換えたりズームインしたり絵の一部だけ移動させたりすると、次のシーンに繋がってきます。
序盤は簡単な謎解きなのですが、後半はかなり難度があがります。とはいえ、真剣にやれば一日で解けてしまいそうなライトなボリューム。でも、絵の綺麗さと仕掛けの面白さが素晴らしい。iOSとandroidだけでなく、Nintendo Switch版やWin版もあるようなので、気になる方はゼヒ。アイコンがちょっと不気味ですが、怖い要素はありませんのでご安心を。




もうちょっとシンプルな思考型のパズルがお好きならば「Raytrace」をオススメします。基本的には、レーザー光線を鏡を使って反射させてゴールへと導くゲームです。使える鏡の数は決まっているので、どうやって障害物を避けてゴールさせるかが思案のしどころ。
まあ、光と鏡を使ったこういうタイプのゲームは多いのですが、このゲームが面白いのはレーザー同士が衝突した時に進路が合成されてしまうところ。二本のレーザーが「Y」のように合成されるのです。他にも混色(青と黄色で緑のレーザーとか)や変色(プリズムを通ると別の色に変わる)や直進(そのギミックの交差点では二本のレーザーは合成されずに直進する)などの複雑な仕掛けが増えていき、どんどん高難度になるのでなかなか頭を使いますよ。
iOS、androidともにありますし、無料の「Raytrace Lite」もありますから、お試しがてら楽しんでみて下さい。




もっともっとシンプルな方がお好みでしたら「KAMI 2」とかどうでしょう。数色の和紙で彩られた図形を、規定の手数で単色に塗り替えていく、なんだか和風なテイストのパズル。
私は前作「KAMI」が大好きで、ほぼ全問解いているのに時々頭からやり直したりするほどです。前作は最小単位が正方形でしたが「KAMI2」では三角形になってちょっと難しくなりました。三角形になって面白いのは、塗り分けによっては立体を見下ろしたクォータービューっぽくも見えること。いや、あくまで平面なんですけどね。
今作も前作も実にシンプル。ざらついた和紙のカンジも面白いし、パタパタと塗り替えられる音もカワイイ。今作からは自分で問題を作ったり、誰かが作って投稿した問題を解くこともできるようになりました。コレがまた難しい。美しい見た目とは裏腹に難しい問題がいっぱいです。
「KAMI 2」はiOS版しかないようですが、「KAMI」はiOSとandriod、さらにはMac版やWin版やnintendo 3DS版もあるようです。基本的にやっていることは同じなので、お好きなバージョンをお選び下さい。




寒い冬。外に出るのもおっくうになりがちです。そんな時はスマホやタブレットでじっくりパズルでもいかがでしょうか。

2018/01/30

地テシ:101 2018年のハナシの続き

まだまだお話ししたいゲームの話はあるのですが、今年の仕事のハナシで進捗がありましたのでご報告です。
現在公演中の「ツキドクロ」の後には、3/28〜4/8に「トリスケリオンの靴音」、4/27-5/6に「若様組まいる〜アイスクリン強し〜」に出演の予定です。
ここまでは既報でしたが、なんとその後に「トリスケリオンの靴音」の大阪公演が決まりました。5/11〜13に一心寺シアター倶楽にて。詳しくはこちら。

http://no-4.biz/triskelion/

一心寺シアターといえば大阪時代に何度かお邪魔したことのある劇場です。その当時は倉庫の二階を改造したような劇場でしたが、現在ではリニューアルして綺麗な劇場になりました。なんとも懐かしい。JRや大阪市営地下鉄の天王寺駅や、地下鉄四天王寺前夕陽丘駅から歩いて15分くらいにある小さな劇場です。
私自身、一昨年の「VBB」以来、一年半ぶりの大阪公演となります。お久しぶりです大阪の皆様。よろしければご来場下さいませ。

それと、声を担当したNETFLIXオリジナルアニメの公開が決まりました。アニメ界注目の中澤一登さんとProduction I.Gが組んだオリジナルアニメ「B: The Beginning」がNETFLIXで3/2から全世界独占配信されます。詳しくはこちら。

http://www.b-animation.jp

キャスト欄には名前が出ていませんが、プロモーション動画の最後にチラッと名前が出ています。クエンという役です。まあ、それでお判りの通り、出番は少ないです。が、超一流のスタッフと声優陣が結集した話題の新作です。キルラキルでご一緒した小清水亜美さんや映画でご一緒した豊永利行さんと共演できたのも嬉しかったですねえ。
これを機に、NETFLIXに加入して見てみたいと思います。いやほら、私も結末を知らないから気になってしょうがないんですよ。アクションもサスペンスも謎解きもいっぱい詰まった作品です。是非ともご覧下さい!

2018/01/26

地テシ:100 2017年のゲームのハナシの続き

前回はPS4とPSVRの話だけで終わっちゃったから、今回はNintendo Switchのハナシです。発売は昨年の3月。私は予約できて発売当日に手に入れたのですが、かなり品薄でなかなか買えない人も多かったようです。でもさすがにクリスマスの頃には結構出回っていましたね。

ゲームに詳しくない方でもテレビのCM(ほら、例のカチッっと音がするヤツ)などで見たことがあるのではないでしょうか。細長いiPadくらいの画面の両側に、着脱可能なコントローラが二個ついています。そのまま携帯ゲーム機としても使えますし、両側のコントローラを取り外して独立した二つのコントローラとして対戦ゲームも出来ます。さらに、本体を専用のドックに差し込めば、ご家庭の大画面テレビでも楽しむことができるという素晴らしさ。実に優れたハードです。
コントローラがまた素晴らしい。小さいクセに使いやすい。ボタン操作だけでなくセンサーも優秀なので、振ったり押したり傾けたりという操作も正確に読み取ってゲームに反映させます。さらに「HD振動」という実に精度の高い振動を起こすこともできます。
また、起動したトップ画面ですぐに新作ゲームニュースなどが読め、気になる作品のページに飛ぶとすぐにプロモーション動画も見られ、そのままショップに飛んでダウンロード購入することもできます。そして、これらの挙動が軽くて速い! とにかく全ての操作が軽快なのも重要なポイントです。

まあ、このようにとても良く出来たハードな上に、ソフトがまた凄いんです。特に任天堂の出すゲームにはハズレがない。
例えば複数人で遊ぶなら、割とバカバカしい体を動かす系のミニゲームがいっぱい入った「1-2-Switch」や、定番レースゲームの「マリオカート8 デラックス」、私はプレイしていませんが巷で大評判の「スプラトゥーン2」など、盛り上がること間違い無しのソフトがたくさん揃っています。

私は主に一人でプレイしているのですが、一人用のソフトも名作揃い。任天堂の本気度が伺えます。

なかでも素晴らしいのが「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」。ゼルダの伝説はファミコン時代から続いているシリーズでして、しかも毎回名作なんです。NINTENDO64の「時のオカリナ」やGAMECUBEの「風のタクト」なんかは随分とやりこみました。しかし、今作の「ブレス オブ ザ ワイルド」は、今までとはちょっと違ったアプローチでゼルダを再構築しているように感じます。
今までのシリーズでは、プレイヤーが序盤にできるアクションが少なく、ストーリーが進むごとに徐々にアクションやガジェットが増えていきました。つまり、見えてはいるんだけど、大きな岩に阻まれているとか高い崖の上とかにあって、序盤は行くことが出来ない、という制限を掛けていたのです。そして、爆弾とかブーメランとかのアイテムを手に入れることによって、徐々に行動範囲が広がり、慣れていくごとに複雑なアクションができたり強い敵が出てきたりするのです。
しかし、今作では攻略に必要なガジェットが、全て序盤に手に入ります。手に入っちゃうんです。しかも広大な世界がオープンワールド風(公式にはオープンエア)に広がっていて、どの方向に進むのも自由なんです。やろうと思えばいきなりラスボスに会いに行くことだって可能です。勝てないけど。
広大なフィールドには無数のイベントが仕込んであって、全く飽きないようになっています。というよりも、あるイベントで捜し物をしながら走っていると、何やら気になるモノを見つけて寄り道してしまって、別のイベントが始まるなんてしょっちゅうです。仕掛けの置き方が絶妙なんです。なのでなかなか止め時が見つからない。操作もキビキビしていてずっとプレイしていたくなる快適さです。


それとお馴染み「スーパーマリオ オデッセイ」も素晴らしい。私はNINTENDO64の「スーパーマリオ64」が大好きで、それ以降のマリオがあまりしっくりこなかったのですが、今作は実に良く出来ています。操作性もマップも良く出来ている上に、今作のキモである「帽子を投げて当てるとそのキャラクターに変身できる」というギミックが新鮮。敵キャラにもなれるし、フィールド上の普通の動物にもなれる。アクションの幅が一気に広がります。
ただ、マリオデはまだ序盤しかプレイできていないんですよ。なぜなら今はまだゼルダをプレイしているから。なぜ昨年の春に出たゼルダを今頃プレイしているかというと、春夏はPS4で手一杯だったのよ。で、10月くらいからゼルダをプレイし始めたら、楽しくて止まらない。年を越してもまだプレイしています。今年の年越しソフトもゼルダでした。マリオは後日のお楽しみ。


そんな好調のSwitchですが、先日また面白そうな新製品の発表がありました。「Nintendo Labo」という作品なのですが、ちょっと説明しにくいのでこちらの動画をご覧下さい。


Switchの超優秀なコントローラを使って、新しい遊びを提案してきたわけです。長く遊べるかどうかは別として、発想として素晴らしい。特に小さなお子さんがいるご家庭ならば知育玩具としても優秀なのではないでしょうか。
最近の私はSwitchもPS4もソフトはダウンロード販売で買っているのですが、コレは久々にパッケージで買うコトになりそうです。

触れば触るほどハードの優秀さとソフトの質の高さがよく判るSwitch。どちらかといえば複数で遊んだ方が面白そうなソフトが多いのですが、もちろん一人でも大丈夫。ボディの小ささも含めて万人にお勧めできるマシンです。そろそろ品薄も解消されてきているようなので、気になっている方はゼヒ!

2018/01/16

地テシ:099 2017年のゲームのハナシ

前回は2017年の仕事関係をまとめました。でね、今回はゲームのハナシです。いやあ、2017年は豊作だったもんで。でもゲームについて書くと長くなりがちだから、出来るだけ短く書いていきますよ。

昨年の据え置きゲーム機の勢いが凄かったのは魅力的なハードウェアがゾクゾク登場したから。3月にはNintendo Switchが、10月には新型PlayStation VRが、11月にはXbox One Xが発売されました。
初代PSVRの発売は2016年でしたが、品薄すぎて全然出回らなかったんですよ。しかし、2017年10月発売の新型からやっと普通に買えるようになったので、実質的には新発売みたいなもんです。

VRというのはヴァーチャル・リアリティ、つまり仮想現実という意味です。近年よく話題になっているからご存じの方も多いのではないでしょうか。昔の水中眼鏡みたいな3Dディスプレイを付けると、顔を向けた方向にちゃんとその方向の映像が立体的に映し出されます。つまり、上下前後左右、自分の周りにリアリティのある仮想空間が広がるのです。

http://www.jp.playstation.com/psvr/

それのPlayStation版がPSVRです。大ヒットしたご家庭のゲーム機が、最先端のVRマシンになるのです。まあ、もちろんPSVRは別売りなんですけどね。昨年の新型からは手軽に買えるようになりましたので、早速私も入手しました。ていうか、フラッとヨドバシに行ったら店頭に積んであったので、その場で即買いしたんですけどね。

取りあえずいくつかソフトも買ったのですが、いやあ、やっぱり凄い! 予想以上に凄い! プレイヤーの首の動きを全く遅延無く感知するので、自分の周り360°どこを向いてもゲーム世界が広がっているのです。
鳥の目線になって自由に飛び回ったり、小型ロボットに乗り込んで戦争やスポーツをしたり、女の子の家庭教師をしたり、色んなタイプのゲームがありますが、個人的に好みだったのは以下の三つ。

まずはVRシューティング「Farpoint」。見知らぬ惑星に不時着した宇宙船パイロットとして、異星の地表を探索しながら脱出するシューティングアドベンチャーです。
果てしなく広がる荒涼とした風景の中にポツンと一人だけ。VRですから思わず見回してしまいます。そして立ち上がってしまいます。いや、立って歩いている視点だから立ってプレイした方が気持ちいいのね。
そして、別売りの銃型コントローラを使ってプレイするとさらに臨場感が増します。ちゃんと構えた方向に銃も向くし、目元に持ってくれば照準も合わせやすい。ぜひシューティングコントローラを使って立ってプレイして頂きたいゲームです。
https://www.jp.playstation.com/games/farpoint-ps4/

VRゴーグルを付けて激しい映像を見ると3D酔いしてしまう方が多いのですが、そんな方にオススメなのが「V!勇者のくせになまいきだR」です。視点が移動しないので酔いにくい。自分の目の前にビリヤードテーブルくらいのゲームフィールドが出現して、それを見下ろしながらプレイする陣取りゲームです。それでもさすがVRですから実在感が凄いのよ。目の前にフィールドがあるのよ。さらに、自分のすぐ横では依頼主である魔王のムスメちゃんが応援してくれていて、とても可愛らしい。
https://www.jp.playstation.com/games/v-yuunama-r-ps4/

同じく視点移動がなくて酔いにくいのが、立体パズルゲーム「GNOG」。目の前に浮かんでいるカラフルで不思議な物体を色んな方向から眺めながら、隠されたスイッチを探して変化させていく、いわゆる「解体ゲーム」に近い感覚です。しかし、3DVRならではの存在感と、ポップな色使いと音楽が楽しいんです。
https://www.jp.playstation.com/games/gnog-ps4/

この三作品に限らず、VRゴーグルで広がる立体的な仮想空間は確実に新しいゲーム体験を提供してくれます。確かに高価な買い物ではありますが、新鮮な体験がしてみたい方にはオススメです。
ちなみに、「BIOHAZARD 7 resident evil」は大好評で気になるんだけど、私がホラーゲームが苦手だから手を出していません。だってタダでさえコワいのに、そのうえVRなんだよ。無茶苦茶コワイに決まってんじゃん。

なお、綺麗な風景の環境ビデオを3DVRで見られるソフトもありますし、一般の3DBlu-ray Discも3Dで見られるのですが、ちょっと画素数が少ないから画面が荒く見えてしまうのが残念です。同じソニーの3D ViewerであるHMZ-T1を持っている私としては、あまりオススメできません。


そしてPSVRじゃない普通のPS4ソフトも好調でした。昨年発売された中で私が気に入ってプレイしてエンディングまでいったのは、割と手軽なオープンワールドFPS「ゴーストリコン ワイルドランズ」→http://www.ubisoft.co.jp/grw/と、ハッキングしまくりの痛快アクション「WATCHDOGS 2」→http://www.ubisoft.co.jp/wd2/。どちらも素晴らしいオープンワールドゲームでやり出したら止まらない面白さでした。それと「Horizon Zero Dawn」→http://www.jp.playstation.com/scej/title/horizonzerodawn/も面白いんだけど途中で止めちゃっているのがずっと気がかり。でも、そうこうするうちにモンハンワールドも出ちゃうんだよなあ。

ああ、PS4の話だけで長くなっちゃいましたね。なので続きは次回に。

2018/01/09

地テシ:098 2017年のハナシ

東京の右下・豊洲ではツキドクロの下弦の月がすでに1/3から始動しており、我々上弦の月も1/5から始まりました。今年も夜空に輝きますのでツキドクロを上弦下弦ともよろしくお願いいたします。
えー、そんなワケでね、もう2018年になってしまいましたが、2017年を振り返っておきたいと思います。忘れないうちに。いや、結構忘れてしまっているんですが。

まずは舞台。3月にはゼータクチク「春宵・読ミビトツドイテ」、4〜5月にはNAPPOS PRODUCE「スキップ」、6〜9月には新感線「トリドクロ」、9月には東京ハートブレイカーズ「サブマリン」、11月からは「ツキドクロ」と五本に出演しました。
キャパシティで言うと45席のカフェバー、800席の中劇場、1300席の回る大劇場、110席のライブハウスと様々な劇場でできて楽しかったですね。ちなみに一昨年の最後が「VBB」でのフェスティバルホール=2400席でしたから、2400→45という振り幅です。

映像には出ませんでしたが、ラジオドラマには出ました。NHK-FM青春アドベンチャーに、5月は「きりしたん算用記」、11月には「天下城」と二回も出させて頂きました。FM繋がりでは、1月には松重豊さんがMCのFMヨコハマの「深夜の音楽食堂」にゲストに呼んで頂きました。好きな音楽談義ができて楽しかったですねえ。

Web関係ではえんぶ系の演劇サイト「日刊☆えんぶ」にて毎月第一木曜日に「未確認ヒコー舞台:UFB」http://blog.livedoor.jp/nikkann-awane/という演劇用語説明のコラムを、「トリドクロ」の時にはTBSさんの公式ページで稽古場レポート「アワブロ」http://www.tbs.co.jp/stagearound/toridokuro/blog/を、劇団☆新感線公式Facebookで東京の下町を紹介する「都のたつみ・東京の右下」https://www.facebook.com/pg/gekidanshinkansen/notes/を連載しておりました。
連載と言えばえんぶ本誌→http://enbu.shop21.makeshop.jpでは「人物ウォッチング」という知り合いをイラストで紹介するコーナーを長年やっております。2017年は徳永ゆうき、高田聖子、仲村和生、阿部サダヲ、山﨑総司、伊達暁各氏を書かせて頂きました。ずいぶん昔のコトのような記憶です。

デザイン関係では、ゼータクチク公演ではグッズをデザインしました。「春宵」の時にはタンブラーを、秋の「鍵穴」(出演もしていないのに。あ、日替わりの声の出演とトークゲストには行きましたけど)ではトートバッグとポーチを作りましたね。→https://twitter.com/teamhandy_aorz/status/939517526119084032
そして、大阪の劇団・プロジェクトKUTO-10の次回公演「財団法人親父倶楽部」のチラシとポスターを作りました。詳しくはこちら→https://plaza.rakuten.co.jp/kuto10/

2017年のお仕事はこんなカンジ? 何か抜けてない? まあ、こんなカンジ。昨年も色々ありました。今年も元気に健康に過ごしたいと思いますので、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

2018/01/02

地テシ:097 2018年のハナシ

気がつけば2018年、平成三十年です。明けましておめでとうございます。粟根まことです。無事に舞台を務めております。
現在、「髑髏城の七人 Season月 上弦の月」を昨年11月下旬から2月下旬まで、三ヶ月のロングラン公演中でして、ロングランと言いながら実は週休四日という恐るべきスケジュールでして、とか言いながら昨年後半は数多くの締切波状攻撃を食らって休みの日にはずっとPCに向かっていたワケでして、そんな昨年の状況についてはまた次回詳しくお伝えするとして、まずは今年のお仕事の話です。

ツキドクロが2月に終わりますと、次は「トリスケリオンの靴音」です。

http://no-4.biz/triskelion/

6年前に「abc3回表」でお世話になりました堤泰之さんの作・演出で、昨年の5月に共演した碓井将大くんと今回初めてとなる赤澤ムックさんとの三人芝居です。「abc3回表」といえば現在ツキドクロ下弦の月で天魔王を演じて頂いています鈴木拡樹くんとコンビだったことを思い出しますね。
どんな内容になるかはまだ判りませんが、小さめの劇場で、初めての劇場で、初めての三人芝居です。多分面白くなると思いますので、よろしければお越し下さいませ。
2018年3月28日〜4月8日に赤坂RED/THEATERです。

そしてその次は「若様組まいる 〜アイスクリン強し〜」ですよ。

http://www.mmj-pro.co.jp/wakasamagumi/

「しゃばけ」シリーズで大好評の畠中恵さんによる人気小説の舞台化第二弾です。脚本・演出は5年前の「ママと僕たち」でお世話になりました村上大樹さん。イケメンたちがいっぱい出演する舞台になぜかおじさんが一人混じります。イケメンの中にはまたしても「abc3回表」で一緒だった玉城裕規くん、「ママと僕たち」で一緒だった安川純平くんもいて、どんどんイケメンの知り合いが増えている私です。
明治初期の新米警察官や若きパティシエたちがバタバタしながら事件を解決していく青春群像劇になると思います。明治維新から150年。ハイカラだったりバンカラだったり、オシャレだったり泥臭かったり、楽しい舞台になると思いますよ。
2018年4月27日〜5月6日にサンシャイン劇場です。

他にも色々決まっている仕事もありますが、今言えるのはこの二本。気がついたら結構忙しいな、私。昨年から引き続いてずっと東京公演だけで申し訳ありませんが、今年も色んな舞台で色々やります。どうぞ本年もよろしくお願いいたします。